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新型コロナウイルスに関連した書籍①

[個人的・極々主観的読書感想文]

『新型コロナウイルスの真実』

岩田健太郎/ベストセラーズ・刊

世にも恐ろしいウイルスが生活を脅かすというイメージが増幅したなかで

 2020年の年が明けてまもなく、新型と言われるコロナウイルス感染症が、アジアの一部から発症してたちまち世界を席巻してゆきました。横浜に寄港していた、豪華客船『ダイヤモンド・プリンセス号』からは多数の感染者が出て、多くの乗客が船内に留め置かれました。その状況を日夜ニュースとして流されてゆくなかで、世にも恐ろしいウイルスが私たちの生活を脅かしている、といったイメージが増幅され、拡散されていったように思います。

目に見えないがゆえの不安と恐怖を払拭してくれた本書

 ウイルスの知識も情報も持ち合わせていない人が、とにかく「『新型コロナウイルス』って何!」と手にとる最初の書物として本書はお勧めです。初版が2020年4月20日ですから、半年前になるのですが、新型コロナウイルスについての明快な(と思える)解説とこれから先を見通す提示は、私にとっては目に見えないがゆえの不安と恐怖を払拭してくれるものでした。

コロナ禍での日常生活、私たちはどこに軸足を置くのか

 「感染経路をブロックする、だから手指を消毒する」や「環境を消毒してもきりがない」とあります。なぜそうするかの説明がとてもわかりやすい。だから、納得する。「正しく判断する」には「自分で頭を使って考えなきゃいけない」も、まさにその通りと納得します。

 文章は平易でわかりやすい。たぶん中学生から読める文章です。「中学生程度の内容」といことではなく、今、目の前で起きている新型コロナウイルス禍での日常生活を、私たちはどこに軸足を置いて過ごしてゆけばよいのか、よく理解できるものです。本書によって「正しく恐れる」ことがいかに大切かを知ることができるでしょう。

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