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介護の現場で燃え尽き、どうすればいい

M.Mと申します。

 介護の現場でケアマネジャーを3年ほどやっています。

 最近、私の利用者さんがお亡くなりになりました。1年くらい担当をさせていただき、ご本人ともご家族ともいい関係を作らせていただいていたので、とてもショックが大きくて、今は気が抜けた状態です。これは仕事だからとわかっているのですが、気持ちを切り替えることができずにいます。

 どうやって考えを変え、気持ちを切り替えたらいいでしょうか。

(この相談事例はご本人の了解を得て、要約して紹介させていただきました。)

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 M.Mさん、ご相談をありがとうございます。

 介護の現場でケアマネジャーの仕事をされているのですね。日々大変なこともあるかと思いますが、やりがいのある尊いお仕事ですね。

仕事とはいえ、ショックを受けるのは普通の感情

 仕事とはいえ、1年間親しく接してきた方がお亡くなりになるということは、衝撃を受けるのは当然のことですよ。あなたが、「ショックが大きく」「気が抜けた状態」になるのは、普通の感情だと私は思います。

 ご本人ともご家族とも良い関係であったということは、M.Mさんとは信頼関係がしっかり築かれていたのでしょうね。あなたの普段の仕事振りが想像されて、頭がさがります。

 とはいえ、あなたがご自分でおっしゃっているように、仕事として接していた中でのできごとであり、気持ちを切り替えて他の仕事にも関わっていかなければならないですね。

サービス事業者・ご家族・地域みんなで支え合う

 M.Mさん、その利用者の方の記録は残していますか。状態の変化の記録・新たなサービスの記録・ご本人とご家族の要望などなど、その都度の経過記録が必要ですね。日々お忙しいことと思いますが。記録は、その方のケアの振り返りに必要であるとともに、あなた自身がプロとしてそのケアを客観的に見直し、冷静な対応をするためにもとても大切です。

 それによってケアマネジャーとしてクライアントにどう接していけばよいか、今後どのようなケアが利用者とその家族に必要か、判断してゆけるようになるのです。

 またその記録をもとに、各サービス事業者とのカンファレンスで語り合い、その利用者をサービス事業所・ご家族・地域の関わる人みんなと、支えあってゆくことを確認しながらすすめていくことになるのです。

 それがケアマネジャーの役割ではないかと、私は思っています。いかがでしょうか。それを意識して、今後取り組んでいかれたらどうでしょう。

 亡くなった方との交流を、胸の片すみに置きながら。

人として根源に根ざす部分での研さんも

 ケアマネジャーとは、「生とは、死とは」といった人としての深い部分での人生観をも自分のなかに持たねばならない職業だと私は考えています。なので、「尊いお仕事」と申し上げました。

 ケアマネジャーとしての「技術」や「知識」の学びだけでなく、人としての根源に根ざす部分での研さんを–––本を読んだり仲間と語りあったり映画を観たり、などなど–––どうかさらに深く続けていただきたいと思います。それが、あなた自身をも支え、これからも介護を受ける利用者やその家族への力になると思うのです。

                    *

メールカウンセリング/まさこの言葉の救急箱 http://www.na-ya-mi-ko-to-ba.com/

電話相談/ボイスマルシェ https://www.voicemarche.jp/advisers/263/

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